コラム

2025年6月26日

フィラリア検査は必要?いつ検査する?費用はどのくらい?

フィラリア検査は必要?いつ検査する?費用はどのくらい?

「フィラリア検査ってしなきゃいけないの?」
「フィラリア検査っていつするの?」
「フィラリアの予防薬を投与しているけど、フィラリア検査って必要?」

フィラリア検査について、このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

ここでは、このようなフィラリア検査についての疑問を解消いただく内容をお届けいたします。

フィラリア検査は必要なの?

フィラリア検査は必要なのでしょうか?

答えは「イエス」です。

フィラリア検査は、フィラリアに感染しているかどうかが分かる検査です。
フィラリアに感染しているかどうかを調べるためには必要不可欠な検査、それがフィラリア検査なのです。

フィラリアとは?

フィラリア検査について詳しくご説明する前に、まずはフィラリアについてみていきましょう。

感染犬・猫の血を感染幼虫を持った蚊が吸血することにより、犬や猫の体内に、フィラリアの幼虫、ミクロフィラリアが侵入します。
体内に侵入した幼虫は、皮下や筋肉内で脱皮を繰り返しながら成長します。

この時点でフィラリアの予防薬を投与すれば、体内に侵入した幼虫をまとめて駆除することができます。

しかしながら、ここでフィラリアの予防薬を投与しなかった場合、体内で成長した幼虫は、血管内に侵入し、血液の流れに乗って心臓へ移動します。
心臓や肺動脈に入ってしまうと予防薬では駆除することができません。
心臓に入った幼虫は、やがて成虫になり15~20cm成長し、幼虫を産み、体内に多量のフィラリアが増殖してしまうのです。

体力がある犬や猫の場合は、フィラリアを駆逐する処置が取られることもありますが、駆除薬を投与し死滅したフィラリアが肺の血管に詰まり、命に関わることもあります

このようなことから、休薬期間がある場合、フィラリアの予防薬を投与する際には、必ずフィラリア検査をするようにしてください。

フィラリアの検査のベストタイミングは?

前述で、フィラリアを体内で繁殖させないことが非常に重要であることがお分かりいただけたと思います。

「フィラリアの予防薬の投与は大切であるということは分かったけど、検査はいつするの?必要ないんじゃない?」
このように思った方もいらっしゃるのでは?

フィラリアの検査については、フィラリア予防薬を投与する直前に行ないます。

フィラリア検査でフィラリアが検出されるまでは、感染から5~6ヶ月ほどの期間を要します。

例えば、12月にフィラリアに感染したとすれば、早ければ5月にはフィラリアが検出されます。
フィラリアの予防薬は、日本においてはおおくの地域で5月から12月までの投与が推奨されています。

そのため、投与を開始する際には、最後に予防薬を投与した日から5ヶ月後に検査をすることによってフィラリアに感染していれば、検出することができるため、検査の際にはタイミングが重要であるということになります。

フィラリア予防薬の投与時期から見る検査時期の目安

フィラリアの予防薬の投与は、基本的には5月からとされています。

これは、フィラリアの感染源となる蚊の活動が15~30℃で活発になるからです。

しかしながら、日本国内においても地域によって投与時期が異なります。

北海道は、6~11月
東北は、5~11月
北陸・東海・関東・甲信・近畿・中国・四国・九州は、5~12月
沖縄は、1~12月

これらの投与時期に沿って予防薬を投与すれば、各地域ともに投与が始まる直前に検査をすることで、感染していればフィラリアが検出されます。

フィラリアの検査方法と費用について

フィラリアの検査方法と費用について

フィラリアの検査方法については、2種類あります。
「ミクロフィラリア検査」「抗原検査」です。
それぞれについて見ていきましょう。

ミクロフィラリア検査

フィラリアの幼虫を見つけるための検査です。
オスとメスの成虫が交尾をしてミクロフィラリアを産んでいないと検出できないため、成虫のフィラリアのみの場合は検出できませんが、500円~1,000円と料金が安いのが特徴です。

抗原検査

成虫のフィラリアを検出できます。
しかしながら、メスの生殖器からの分泌物を検出する方法なので、体内にオスしかいない場合、また幼虫しかいない場合は検出されません。
なお、抗原検査で検出されるまでには、感染して5ヶ月以上経っていないといけません。

検査料金は、2,000~3,000円とミクロフィラリア検査よりは高めとなっています。

フィラリアが検出されたら

検査の結果、フィラリアが検出されたら、当然治療が必要になります。
肺動脈や心臓に寄生したフィラリアは、肺や心臓にダメージを与えるため、体内からフィラリアを取り除いたとしても、治療は継続しなければなりません。

体に負担がかかる運動などを控えるなどといった運動制限が設けられることもあります。

猫もフィラリア検査は必要?

猫のフィラリアへの感染率は、5%ほどです。
犬に比べてリスクは低いものの、愛猫のためにはフィラリア検査は必要であると言えます。

まとめ

フィラリア検査が必要である理由はお分かりいただけたことと思います。

近年温暖化の影響で、沖縄のように通年フィラリア予防薬の投与を推奨している獣医師も多くいます。
通年投与の場合は、検査は必要ありません。

可愛い愛犬、愛猫のためにもフィラリア検査+フィラリア予防薬の投与は忘れずに行ないましょう。

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