私たち人間は、長く健康であり続けるために定期的に健康診断を受けます。
これにより万が一病気にかかっていても、早めに発見することができ、早めの治療を行なうことができるというメリットがあります。
猫の場合も同じです。
猫も定期的に健康診断を受けることで、体の状態を把握し、病気にかかっていれば早めに治療を行なうことができます。
異常がなければ、飼い主さんも安心することができますよね。
飼い主さんにとって愛猫は、大切な存在。
だからこそ、病気で苦しんでいる愛猫の姿は見たくないし、できるだけ健康で長生きして欲しいと願っていることでしょう。
ここでは、ぜひあなたの愛猫にも定期的に受けて欲しい猫の健康診断について、その内容やかかる費用についてご紹介してまいります。
猫に健康診断が必要な理由とは?
猫は体調の不調を隠す動物です。
体調が悪くなると、飼い主さんの目に触れない場所に隠れる傾向にあります。
そのため、飼い主さんは、愛猫の体調不良に気づかず、気づいたときには、病気がかなり進行しているということもあるのです。
定期的に健康診断を受けていれば、普段の生活で気づきにくい愛猫の病気を早期に発見することができます。
このようなことから、愛猫に健康診断を受けさせることは、大変意義があることなのです。
健康診断の頻度について
それでは、どのぐらいの頻度で健康診断を受ければ良いのでしょうか?
目安としては、6歳ぐらいまでは、年に1回程度が理想とされています。
またシニア期と呼ばれる7歳以降になれば、年に2回のペースがおすすめです。
猫の健康診断の内容とは?

猫の健康診断は何をするのでしょうか?
おもには、私たち人間と同じようなことをします。
それでは、3つの項目に分けて説明していきましょう。
身体検査
視診では、被毛や皮膚、目鼻耳口やお尻などといった猫の外見からはじまり、姿勢や歩き方、体のバランスなどを獣医師が確認します。
触診は、獣医師が手で猫の体に触れながら、関節の動きやリンパ節に腫れがないか、しこりがないかなどを確認するものです。
聴診は、聴診器で心臓や肺の音を確認し、異常がないかどうか調べる検査です。
血液検査
採血をし、赤血球や白血球の数、ヘモグロビンの量などといった血液中の成分に異常がないかどうかを調べる検査です。
これにより腎臓や肝臓機能に異常がないかどうかを確認します。
尿検査と便検査
尿検査においては、尿蛋白、尿のpH、潜血、尿糖、結晶について調べます。
この検査をすることにより、尿路結石、膀胱炎、腎臓病といった病気の早期発見につながります。
便検査では、寄生虫がいないか、腸内細菌のバランスは整っているか、消化管に出血がないかといったことが確認できます。
オプション検査
上に挙げたもののほかにオプションで検査を加えることができます。
などがこれに当たります。
レントゲン検査においては、関節の状態や臓器の細部まで調べることが可能です。
血液検査や尿検査で気になることがあれば、レントゲン検査をすすめられることがあります。
これと同じく、基本の検査で気になる箇所があれば、超音波検査で調べることもあります。
シニア猫の場合は、7歳以上になるとかかりやすい甲状腺機能亢進症のチェックをするために、血液検査のオプションをすすめられる場合もあります。
猫の健康診断の費用とは?
次に、猫の健康診断にかかる費用について見ていきましょう。
動物病院によっても異なりますが、目安は5,000円〜10,000円です。
前述のレントゲンや超音波などオプションをつけた場合には、10,000円を超える場合もあります。
猫の健康診断の注意点とは?
私たち人間の場合、健康診断の前日には、夜10:00以降は飲食禁止などといった検査のための準備がありますが、猫の場合はどうなのでしょうか?
見ていきましょう。
猫の健康診断前の準備について
健康診断予約時に、当日の朝は絶食するようにと動物病院から指示される場合があります。
また予約をしたときに、検尿や検便のために、尿や便の採取の仕方なども事前に教えてもらっておくと良いでしょう。
もし日常生活で、愛猫の気になることがあれば、メモをしたり写真や動画にとっておきましょう。
獣医師に伝わりやすく、正確な診断につながります。
健康診断当日は、愛猫がリラックスして受けられるように飼い主さんは心がけましょう。
キャリーバッグを嫌がる子も多いため、普段から練習しておくことも大切です。
また、狭いところが好きという猫の特性を利用して、目の粗い大きめの洗濯ネットに入れてやることで、落ち着きやすくなります。
まとめ
猫の定期的な健康診断は、愛猫が長く健康でいるためには、大変重要なことです。
万が一病気にかかっていても、定期的に健康診断を受けていれば、早く発見することができ、治療も早く始めることができます。
猫の健康診断は、0歳の子猫からできます。
可愛いわが子の健康のためにも、定期的な健康診断をおすすめします。
この記事の監修者
獣医師 宮尾 岳
西新宿ペットメディカルクリニック 院長
新宿区の西新宿ペットメディカルです。
動物が病気になったときに治療することだけが獣医療ではありません。
日々の予防を喚起するのも自分の務めです。
日常の些細な疑問やケアからでも病院へ相談、もしくは足を運んで頂ければ幸いです。